アタカマ砂漠からウユニ塩湖へ向かう2泊3日の4WDツアー

2017年11月に、チリのアタカマ砂漠からボリビアのウユニ塩湖へ向かう2泊3日の4WDツアーに参加してきました。

おススメのツアー会社

JANAJ PACHAというツアー会社を利用しました。

4人で参加して、1人90,000ペソ(約16,300円)でした。

2泊分のホテル、8回分の食事が含まれています。

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南米ではよくあることなのですが、参加を申し込んだツアー会社は斡旋しているだけで、実際に催行しているのは別のツアー会社だということがあります。

私たちはJANAJ PACHAという会社で申し込みをしましたが、ツアー終了後にサインのために連れていかれたのはWHITE&GREENというツアー会社でした。

なので、おそらくツアーの主催会社はJANAJ PACHAではなくWHITE&GREENだったのだと思います。直接WHITE&GREENで申し込めば、もっと安かったかもしれません。

結局のところ、アタカマ~ウユニの2泊3日ツアーの良し悪しはドライバーによると思います。

ルートや食事・ホテルもドライバーの裁量で決められているようでした。

私たちのドライバーは、私たちの体調を考慮してルートや時間も相談して決めてくれたし、小銭がなくて困っていたら小銭を貸してくれたりして、とてもよかったです。

なので、アタカマ~ウユニ2泊3日ツアーに申し込むのであればWHITE&GREENがお勧めです。

ボリビアーノの小銭は必須

ツアー代金には、温泉やウユニ塩湖の魚の島の入場料は含まれていないので、ボリビアのお金も準備しておく必要があります。

必要経費

保護区入場料…BOB150

温泉…BOB6 または CLP1000

ビール1本…BOB20

シャワー1回…BOB10

インカワシ島入場料…BOB30

トイレ…合計BOB10

合計で500ボリビアーノほど使いました。

温泉やシャワー、トイレは「おつりはないよ!」と言われるので、小銭が必須です。

私たちはそれを知らなかったので、ドライバーに小銭を貸してもらわなければなりませんでした。

ホテルにはシャワーはないと聞いていましたが、BOB10で浴びることができました。

水かお湯かはホテルによります。

高山病対策

標高約2000mのアタカマを出発し、最高地点は約5000mにも達します。

そこを車で数時間で一気に登るので、高山病にかかる確率は高いです。

私も1日目の昼食後からかなり気持ち悪くなり、その後もずっと気持ち悪さが持続して、正直あまり楽しむことができませんでした。

できればアタカマで数日間過ごし、高所順応することをお勧めします。

あとは、水分をしっかりとる、ご飯を食べすぎないなどに気を付けることです。

高山病の薬、ダイアモックスなどがあればいいですが処方箋が必要になるので、せめて頭痛薬のイブプロフェンやカロナールなどはアタカマの薬局でも買えるので、持っていれば安心です。

チリ出国手続きとボリビア入国手続き

ツアー当日はホテルまでミニバスで迎えに来てくれます。7時~7時半の間に来ると聞いていたので7時から待っていたのですが、結局来たのは8時過ぎでした。本気で忘れられたかと思いました。

その後、チリの出国手続きをするオフィスに連れていかれます。出国手続きには入国カードが必要です。万が一紛失してしまった場合は、事前に再発行しておく必要があります。(有料)

出国手続きが終わると再びバスに乗り込み、ボリビアの入国手続きをする場所へ移動します。

そこは砂漠のど真ん中で、イミグレーションの他には何も見当たりません。

たくさんの人が出入国手続きのために並んでいました。

入国手続きの後にパンとコーヒーなどの簡単な朝食をとり、それぞれ5~6人ずつ分かれて4WD車に乗り込みます。

グループとドライバーはあらかじめツアー会社によって決められています。

普通は1台につきドライバーとツアー参加者6人ですが、私たちはラッキーなことに

5人だったので、すこしゆとりがありました。

あの4WDの最後列に3人座るのは少し窮屈だと思います。

このアタカマ~ウユニツアーは、ウユニでツアーを終わることもできるし、3日目にアタカマに戻ってくることもできます。

アタカマから出発してツアーを終え、アタカマに戻るという旅行者がいたのですが、彼女はボリビア入国時に入国手続きをしなかったそうなのです。

本来なら入国手続きをしてからドライバーのところへ行き、荷物を積み込んで出発するのですが、ツアー会社のスタッフから何も説明がなく、車に案内されてそのままツアーに出発してしまったそうなのです。

もしもチリで出国手続きをしていなければ、そのままボリビアには行かなかったことにすればいいですが、チリで出国手続きをしてしまっているので、再度チリに入国する際に、ボリビアの出国スタンプがないと入国できない可能性があります。

チリの入国スタンプがないと、出国する際に問題になる可能性があります。

その後彼女がどうなったかは分かりませんが、おそらくお金で解決できたのではないかと思います。

日本ではあり得ないようなことが、海外では起こりえます。

空路で移動する場合は出入国手続きをとばしてしまうことはないですが、陸路の場合はあり得ます。場所によっては不法出入国もできちゃいます。

ツアー会社を信用しすぎず、出入国管理は自己責任でしっかり行いましょう。

また、私はコロンビア人の友達と一緒に行ったのですが、コロンビア人がボリビアに入国する際は何か書類に記入して提出しなければならないそうです。

それを知らなかった私の友達は、入国手続きができませんでした。

ツアーガイドが間を取り持ってくれて、お金を払うことで入国することができました。

その書類はインターネットでダウンロードできるそうですが、入国管理所ではもらえないのでコロンビアの方は注意が必要です。

1日目

1日目のメインはラグーンです。

ホワイトラグーン。白い湖。

ブルーラグーン、青い湖です。

 

Polques Hot Spring

温泉の入場料は6ボリビアーノまたは1000チリアンペソです。受け付けの子供が「ノーチェンジ!ノーチェンジ」と叫んでいました。明らかに小銭があるのに、おつりはもらえません。私たちは小銭を持っていなかったので、ドライバーに小銭を借りました。

温泉は2つあり、温度が高めと低めがあります。中は滑りやすいので入るときには注意が必要です。滑って転んで頭を打って泣いている人もいました。

ゆっくり温泉を楽しんだ後はここで昼食を食べました。

温泉に入って少しのぼせたせいもあってか、この辺りから少しずつ頭が痛くなってきました。

レッドラグーン

大量のフラミンゴが見られるレッドラグーンです。標高5000m近くあるそうで、ここに向かう途中に私はとっても気分が悪くなり、戻してしまうほどでした。

このレッドラグーンを過ぎてから道が2つに分かれており、新ルートか旧ルートかどちらがいいか選ぶことができました。

新ルートは岩が多い道で、旧ルートは湖が多いそうです。ツアー会社の話では旧ルートで行くことになっていたのですが、新ルートの方が標高が低いそうで、みんなが私の体調を考慮してくれて新ルートで行くことにしました。

1日目のホテル

この日はベッドが6つの大部屋です。部屋がもう一つありましたが、宿泊客は私たちだけでした。

シャワーが10ボリビアーノで浴びれたのですが、ここでもおつりはないと言われ、小銭がなかったのであきらめました。

Valley of the Rocks

ラクダのように見える岩です。

岩の上によじ登ると、とってもいい景色です。

ブラックラグーン

黒い湖です。

かなり近くでアルパカを見ることができます。

Canyon Catal?

谷底をくねくねと流れる川がまるで蛇のように見えます。

2日目のホテル

塩のホテルです。ベッドも塩でできており、お洒落な雰囲気です。

ダブルベッドの個室が1つと、3人とに分かれて泊まりました。

「夕食はフラミンゴだよ!」と言われて楽しみにしていたのですが、ただの冗談だったようです。

3日目

まだ暗いうちにホテルを出発し、ウユニ塩湖に向かいます。

ウユニ塩湖には街灯がなく、ライトを消すとどこを走っているのか全く分からなくなります。

標識も何もなく、ただ塩の上をひたすら進んでいき、真っ暗闇の中をあてもなく進んでいくようなとっても不思議な感覚に陥ります。

どうやって方向が分かるのだろうと不思議に思っていましたが、灯台のようにライトが光っており、そこに向かって進んでいるそうです。

到着したのはインカワシ島(Incahuasi Island)という、サボテンがたくさん生えている小高い丘です。入場料30ボリビアーノを支払い、頂上まで登り、日の出を待ちます。

頂上から見る朝日は綺麗でしたが、正直めちゃめちゃ綺麗!と思うほどの感動はありませんでした。

丘から降りて駐車場の近くで朝食をいただきます。この日はドライバーがケーキを作ってくれていました。日が昇りきらないうちはとても寒く、震えながら朝ごはんを食べました。

日が上がると、ウユニ塩湖の全貌が見えてきます。辺りは一面真っ白な世界です。かなりの広さなので地平線が見えるのかなと思っていましたが、遠くには山々がうっすらと見えていました。

インカワシ島から離れて周りに何もないところに移動し、トリック写真を撮ります。

地面に腹ばいになって撮影します。人形を手前において遠くに人が立ち、遠近感をなくして撮影するのですが、これがなかなか難しいのです。

デジカメや一眼レフカメラだと、手前の人形か奥の人かどちらかにピントが合ってしまうため、うまく撮影できず、携帯のカメラが一番トリック写真は撮りやすかったです。

ドライバーも人形などの小物を貸してくれたり、アイディアを出してくれたり、全力で協力してくれます。

十分に写真撮影を楽しんだ後は、DAKARのモニュメントと世界各国の国旗、小さな博物館に行きます。博物館内には有料のトイレもありました。

ウユニ塩湖を後にし、次に訪れたのはコルチャニ村という小さな村です。お土産物屋がたくさん並んでおり、ショッピングを楽しめます。民芸品やウユニ塩湖からとれた塩などが売られていました。

そして昼食のためにレストランに向かいます。この日の昼食はラマ。少し硬くてあまり脂身は無いお肉で、あまり美味しいとは思いませんでした。

昼食後は列車の墓場に行きます。廃車になった列車が放置されていて、自由に探索することができます。

2泊3日のツアーはこれで終了です。最後にツアー会社に行ってサインをした後、ホテルまで送迎してくれます。

参加した感想

ツアー1日目の昼食後から2日目の夜ぐらいまでずっと高山病で気分が悪く、正直あまり楽しめませんでした。高山病予防のために、出発前に3日ほどアタカマに滞在することをお勧めします。

ツアー会社によって値段が多少違っても、結局内容はどこも変わりません。ツアーの良し悪しはドライバーによって左右されるので、いいドライバーに当たるかは運によるので、できるだけ安いツアー会社で申し込むのでいいと思います。

持参するボリビアーノはできるだけ細かい小銭・お札で持っていきましょう!