ブラジル人と日本人のブラジル国内での結婚~誓いの儀式~

前回はブラジル人と日本人がブラジル国内で結婚するために必要な書類と手続きについて紹介しました。→こちら

書類を提出してから5週間後、カートリオ(公証役場)に問い合わせをすると結婚することができるという返事がきました。

もっと時間がかかると思っていたので、予想よりかなり早くて安心しました。

その後、登記所に行って宣誓の儀式の予約をします。噂では1ヶ月ほど先まで予約がいっぱいだと聞いていたのですが、1週間後に予約を入れることができました。

書類申請の時に来てもらった証人2人と、日本語&ポルトガル語の翻訳者に当日来てもらうように連絡し、彼の友達も数人招待しました。

誓いの儀式当日

誓いの儀式は20分きざみで予定されていますが、当然時間通りには進みません。他のカップルの花嫁はウエディングドレスとまでは行きませんが、上品な白色のドレスを来ている人が多かったです。

私はそんなことは知らずに、新しく買った赤色のワンピース、彼はワイシャツと黒パンツという他のカップルに比べるとカジュアルな服装になりました。

予定時間から10分ほど過ぎてから私たちの名前が呼ばれました。

まずは新郎新婦と証人の名前や生年月日、結婚後の苗字などの個人情報に間違いがないかを確認して、サインをします。

その後またしばらく待ってから呼ばれ、オフィスの2階にある誓いの儀式の会場へ向かいます。

そこはこじんまりとした場所で、女性の判事とカメラマンが待ち構えていました。

キリスト教の儀式ではなく法律上の儀式なので、神父ではなく判事だそうです。

なので、神に誓うのではなく、ブラジルの法律に誓うということになります。

判事さんの横に翻訳者に立ってもらい、通訳をしてもらいながら儀式を行います。

判事「あなたは自分の意思で結婚することを決めましたか?」

「Sim!(はい!)」

判事「ではあなたたちの意思を尊重し、法律に基づきあなたたちを夫婦と認めます」

というようなものでした。

普通ならここで終わるのかもしれませんが、このおちゃめな判事さんはさらにこんな質問をしてきます。

「あなたたちはどこで出会ってどのように付き合うことになったの?」

「あなたはいつ彼が運命の人だと確信したの?」

「最初のデートのとき彼はおごってくれた?そう!なら大丈夫ね!」

とても愉快な誓いの儀式になりました。

最後に記念写真を撮って終了です。

写真は儀式中のものと合わせて50レアルで、後日自宅に郵送してくれるそうです。

書類を集め始めてから約3ヵ月半で無事に入籍することができました。

もっと時間がかかると思っていたので、比較的スムーズに事が運んでよかったです。

書類・入籍&誓いの儀式費用・翻訳などかかった費用は合計で2000レアル/約62,000円ほどでした。

日本の入籍と違って時間も費用も手間もかかりますが、ひとつづつこなしていけば大丈夫です。

これからブラジルで結婚する方々の参考になれば嬉しいです。