巨大キリスト像へのトレッキングコースは危険

2019年年明け早々、こんな事件が起こりました。

リオデジャネイロの最も有名な観光地である巨大キリスト像。

山の上に立つキリスト像に訪れるためには登山列車かミニバンを利用するのが一般的ですが、ラージ公園(Parque Lage)から2時間ほどのトレッキングコースを歩いて行くこともできます。

詳しくはこちら→コルコバードの丘・巨大キリスト像への行き方

2019年1月3日、午前11時半ごろ。

トレッキングコースの途中で銃とナイフを持った強盗3人が、観光客を次々と捕まえ2時間ほど拘束し、現金やカメラ、携帯電話などの貴重品を奪って逃げていきました。

被害者40人のうち半数は外国人で、強盗は威圧的であったが暴力的ではなく、怪我人はなかったそうです。

強盗が貴重品を奪ってすぐに観光客を解放せずに拘束するのは、すぐに警察に通報されることを防ぐためです。山の中なので大声を出しても助けは来ず、逃げ場もありません。ひっそりと観光客がやってくるのを待ち、金品を奪って強盗が終わるまで拘束しておけば警察に通報されて捕まる心配はありません。

このトレッキングコースでは2016年12月~2017年11月の間に同様の強盗事件が23件も発生しています。登山が禁止されてはいませんが警備員によって危険が警告されおり、それでも行く人は書類にサインをする必要があります。

2019年1月3日に事件が起こりましたが、それでもこのトレッキングコースを歩く人は後を絶ちません。1月9日には15人もの観光客が書類にサインをし、入山しました。

このトレッキングコースはチジュカ国立公園の一部で、熱帯雨林の中を歩ける素晴らしいコースですが、リスクが高すぎます。しっかりとした警備体制が整うまでは行くことはお勧めしません。

参考:g1 GLOBO : Vigias de parque do Rio alertam para falta de segurança em trilha para o Cristo
O GLOBO : Visitantes são alertados por vigilantes sobre perigo de assaltos em trilha para o Cristo Redentor