ブラジル最大の本の祭典【ビエナル・ド・リブロ】
ビエナル・ド・リブロ(Bienal do Livro)はリオデジャネイロとサンパウロで1年ごとに交互に開かれているブラジル国内最大級の文学の祭典です。2019年は8月30日~9月8日にリオデジャネイロで開催されました。
どんなイベント?
国内のあらゆる出版社や書店が各ブースで本を販売したり、有名作家の講演やサイン会などの企画が行われたりします。
本は書店で買うよりも安く販売されている場合が多く、お得に本を購入することができます。
会場
会場は3つに分かれており、メインの青のパビリオン、緑のパビリオン、子供向けのオレンジのパビリオンからなっています。
それぞれの書店・出版社が趣向をこらしたデコレーションをしており、来場者の目を引き付けていました。
会場内には飲食ブースやカフェなどもあり、ゆっくりと過ごすことができます。ただ、飲食物はかなり割高になるので注意が必要です。
日本からは…
日本からは『告白』の著者であるミステリー作家の湊かなえさん、手塚治虫さんの息子でありヴィジュアリストである手塚眞さん、その妻であり『陰陽師』などを描いた漫画家、岡野玲子さんがゲストとして招かれ、講演・サイン会を行いました。
湊かなえさんの講演
私は9月2日に行われた、湊かなえさんの講演会で彼女が作家になろうと思ったきっかけや、本が売れるまでの経緯などを聞かせていただきました。
彼女は家庭科教師で、青年海外協力隊でトンガへ赴任した経験があるそうです。帰国後は淡路島で教師をしながらまずは川柳を描くことから始め、その後ドラマの脚本を書き賞をとりました。
しかし、東京に住んでいないと脚本家は無理だと言われたのが悔しくて小説を書き始めたということです。
とても謙虚な方で、私のブラジル人の友人もとても好感をもっていました。
湊かなえさんの著書は『告白』(CONFISSÕES)『贖罪(しょくざい)』(PENITÊNCIA)がポルトガル語に翻訳されてブラジルでも出版されています。
リオデジャネイロ日本領事館
リオデジャネイロの日本領事館もブースを構え、日本の絵画や漫画の展示をしたり、折り紙や俳諧などのワークショップ、日本の歴史や侍などの日本文化の紹介などをしていました。
入口には大きな鳥居が設置されており、一目で日本だということが分かりました。
チケット
大人:33レアル、特別:16.5レアル(子供・学生・障害者・低所得者など)
税込み価格です。チケットは当日会場でも購入できますがかなり並ばなければならないので、事前にオンライン購入がお勧めです。
オンラインチケット購入:Bienal do Livro
場所
会場:リオセントロ(Rio Centro)
住所:Av. Salvador Allende, 6555 – Recreio dos Bandeirantes, Rio de Janeiro – RJ, 22783-127, Brasil
行き方
セントロやコパカバーナ方面から地下鉄で終点のJardim Oceanico駅まで行きます。
そこからBRT(バス専用レーンを走るバス)の53番Sulacap行きに乗り、Morro de Outeiroで駅で降ります。
そこから51番Terminal Recreio行きに乗り、Rio Centro駅で降ります。Rio Centroの会場は駅のすぐ目の前です。
開催時間(2019年)
8/30(金)~9/8(日)
月~木:9 – 21時
金: 9 – 22時
土・日:10 – 22時
リンク
公式サイト:Bienal do Livro
日本領事館:在リオデジャネイロ日本国総領事館
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